夢は夢のまま

教科書もマニュアルもない人生という学校で、共に学び、支え合い、卒業を目指すためのブログ。

自分の能力と仕事との間にある壁を乗り越える

先週購入したラックが今日届いた。

金属の棚板と棒が4本入ってるタイプで、最近だとホームセンターとか行けばだいたい目にするやつだ。

今まで2回同じようなのを組み立てたことがあるので、取説をそれほど読まなくても組み立てられる。
完成すると妙な達成感があった。



ラックを置く場所の近辺をいじっていたら、自分が中学生の頃に技術の授業で作った、木製のへなちょこ折り畳みイスが出てきた。

折りたたまった足を動かそうとしたら固くなっていたし、全体的に何だか歳をとった感じになっていた。(思えば10うん年もたってる!)


元々私は、こういう組み立てる系のものが好きで、昔はジグソーパズルやらレゴブロックなんかで遊んでいた。
一方私の兄はどちらかというと、図工とかこういう「一から作る系」は得意な方でなくて、私よりもっとへなちょこを作って帰ってきた。


同じことをやるんでも、それがやりやすい人とそうでない人がいる。
仕事となれば自分がより結果が出せそうな分野を選ぶのが一番だ。


でもこれまで私が生きてきて一番つらいと思ったのは、自分が持っている「何となくやれるかな」という能力と、「仕事」をつなぐ何らかのものがなかなか見つからないことだ。

たとえレゴブロックで「作り方通りに」カッコいいお城を作れても、人々が見たことないようなお城を「自分で考えて」作りださなければ「仕事」にはならない。


漠然とした自分の能力と仕事との間には、大川か深い谷でもあるんじゃないかと思えるくらい、その両者を繋ぐものを見つけるのが難しい。
これが簡単に見つかるものであったなら、もっと人生辛くなかっただろうにと思う。


きっと生きるのが器用な人は、その川だか谷だか渡る船やら橋やらをさっさと見つけて、自分の居場所を確保するだろう。

でも私のような不器用な人間は、何度も急流に流されたり、谷底に落っこちたりしながら自分の道を探すしかない。



新卒で就活していた時は本当に地獄だった。
どこにたどり着くのか分からないまま、何が出来るのか分からないまま、ただ周りに流されてただ進むしかなった。

「好きなものを使って何かを作る」をどうやって仕事にしていいか分からなかったので、「好きなものを使って何かを作る道具を売っている店」に就職した。
結果、長時間労働と心身の疲労でわずか一ヶ月で仕事を辞めることになった。

その後の就職活動では一ヶ月で辞めた理由ばかり聞かれ、なかなか仕事も決まらなかったので、今でも思い出すのが辛いくらいだ。


そんな自分でも雇ってくれるところがあって、それは今でもすごく感謝している。

何かを作る仕事ではなかったが、以前に比べれば無理なく働けていた。
だが年齢も年齢だし、収入的に生活出来なくて、今の職場に転職した。
結果、また元の生活に逆戻りしたような状態だ。

こうして今の職場もまた退職するという話にはなったものの、後任の方が決まらないので、苦しい状況が改善されず停滞している。


何で何度も同じような思いをしなくてはならないのか。
結局は自分が悪いのだろうと沈むこともあるが、自分にはそうするしか方法が分からなかったので仕方ないと受け止める。


自分は上手くは生きられない。

そこはどうやっても変えられないので、思いっきり壁にぶつかったり、濁流にのまれながらも、自分の道を見つけていくしかない。

ストレートな道を歩めなかった分、回り道で出会った体験やら何やらが増えて、もしどこかにたどり着いた時にそこで生きるための糧になるかもしれない。

辛くても、大変でも、日々アンテナを張って、「こちら」と「あちら」を繋ぐ何らかのものを模索していきたいと思う。