変わるものと変わらないもの
つい先日用事があって、母校の大学に行く機会がありました。
私が卒業して10年近くなりますが、私が所属していた学部の名前が変わっていたり、一番よく使っていた建物がぶち壊されて綺麗な建物に変わっていたりと、何だか時の流れのようなものを感じました。
時は流れ、変わりつつある大学を見て、「私の知っている○○大学」ではないのだなと思いました。
今の○○大学は今の学生が作り上げているもので、私の知っている大学は記憶の中にしか存在しないんですね。
人の人生は「過去から未来への直線的なもの」として捉えられますが、生きているのはまさに「今」なのだと改めて感じました。
人も街もこの世にあるものは絶えず変化していて、私は私であることは変わらないけれども、今日の私は昨日の私ではないんですよね。
昨日TVで『耳をすませば』がやっているのをところどころ見ました。
この作品、もう20年も経つのですね。(^_^;)
当時私のいとこが多摩に住んでましたので、この作品を見ると、遊びに行っていた時のことを思い出して懐かしくなります。
まだインターネットとかメールが普及していない90年代の団地暮らしがよく表れてる作品ですが、中学生が直面する進路とか恋愛事情とかは今でも不変なところで、それが見る人の記憶に残る理由かと思います。
それにしても天沢聖司君は大人びた少年ですよね。最後の告白でいきなり「結婚して」と言うなんて、「ちょっと待てちょっと待てお兄さん」ですよ。
中卒で海外に勉強しに行くと聞くと、私はサッカーの三浦知良選手を連想してしまいますね。(母がよくこの話をしてたからかもしれない。)
もしアニメの終わりに続きがあったら、あの後の雫と聖司の関係は…………。
それぞれの道を歩んで、社会に揉まれて、厚みの増した人間として再会出来たら素敵ですね。
失敗続きのダメな自分の人生を生きるのは自分しかいなくて、大切に思っている人でも進む道が分かれたり、一生の別れが突然来るのも世の常です。
過去に囚われるのではなく、たまに懐かしむだけに留めて、これからの出会いで変化していく自分を楽しめる人生を送れるとよいですね。