山からの頂きもの
某TV番組で、2016年の大みそかに九州地方のある山に登山してきた人を山頂で捕まえて、「こんな大みそかに何で山に来たのか」と聞いてみるという企画がやっておりました。
待っていても中々人は来ません。
と思った時に一人の青年が現れました。
彼は何だかインタビューをされるのが嫌だと感じているような受け答えでした。
私はてっきり「山で静かに一人になりたかったのに邪魔すんなー」と思っておられるのかと思いました。
話を聞いてみると、どうやらお父さんと弟さんも一緒とのこと。
「なぜ大みそかに山登りを?」と聞いてみると、お父さんに誘われて来たそうです。
さらに年齢を聞いてみると「22?3?」と、自分の年齢が分からなくなってました。
私は「もしかして引きこもりの方かな……。」
と思いました。
お父さんが来られて「24だよ。」と答えてました。
その後弟さんも来られて、同じように年齢を聞いてみたら、弟さんも自分の年齢があやふやになってました。
兄弟2人が引きこもりの方かは定かではありませんが、こうして息子2人を引き連れて山に登ってくるお父さんって、何かいいなと思いました。
もし子供達が行き詰まっていたなら、親は何をしてあげたらいいか分からなかったりするものです。
人生は辛いことの方が多いけど、楽しいことはそこいらに転がっていたりします。
ただそれに気がつかなかったり、楽しいと思えなかったりする時もあります。
こちらのお父さんは前にも山に登ったことがあるそうで、遠くに見える景色を番組スタッフの方に説明しておられました。
きっと息子さん達にここから見える景色の素晴らしさを伝えて、動き出すきっかけになればと思っていたのかもしれませぬ。
お兄さんがお父さんよりも先に登ってきたということは、少なくとも山頂を目指すことに前向きだったのではないかなーと思いました。
私も、以前は煮詰まってくるとよく川とかに逃げておりました。(⬅魚か。(笑))
自然物に触れると、少し気持ちを入れ直すことができますね。
どうしても辛い時というのは、ネガティブな情報を集めがちになってしまいます。
そういう時はほんの些細なことでもいいので、「やりたいこと」を書き出してみるとよいかもしれないです。
私は今のところ、カラオケで歌いまくりたいのと、日帰りでもスーパー銭湯でもよいので、湯に浸かりたいです。