おとなが育つ条件
最近『おとなが育つ条件 発達心理学から考える』という本を読みました。
大学時代に「生涯発達」について学んだことがありますが、こういう内容は生きる上で結構ためになる話かと思います。
「発達」というと子供に関しての話かと思われますが、「生涯発達」とは人は一生を通じて発達する存在として捉える見方です。
今の日本を見ると、寿命の伸びや、雇用環境の変化など、人生選択に迷う状況が色々生じてきています。
私は上記の本を読んで、「男は仕事、女は家庭」という価値観が人生を生きづらくさせているにも関わらず、いまだに世に強く根付いていると改めて感じました。
昨今話題になっている保育園不足の問題も、女性が仕事と子育てを両立する生き方に追い付いていないと言えますし、引きこもりの人に男性が多いのも、男性の生き方が「男は仕事」という見方をされてることに対する抵抗感からきているのではと思うのです。
世に根付いている価値観が、人生の選択肢を狭め、あらゆる環境で成長する機会を奪っているとしたらとんでもないことです。
私は大学に入った辺りから人生迷走し出して、新卒での就職も上手くいかず、その後も何度か転職しました。
世の中では一つの会社に居続けることがよいとされる考えもまだありますが、私は一つの道を選んだら
ずっとその道を歩まなければいけないとは思わんです。
悩んで、選んで、失敗してを繰り返してきましたが、その時その時真剣に考えて選んだ道の結果でもあります。
一発で自分に適した道を選べる人がいたら会ってみたいものです。
今人生に迷い動けずに苦しんでる人も、自分の人生を真剣に考えるからこそ一歩踏み出せずにいるのかもしれません。
私は、生きている限りはいくらでも人は伸びていけると思います。
私のように不器用な人間は、他の人からしたら全く進歩していないように見えるのかもしれませんが、出来ることから少しずつやっていけば、何かしら得られるはずです。
人生の選択は難しくて辛いものですが、働くか否かや、結婚するかしないかなど、自分がしたいように決めるべきです。
周りの価値観に囚われず、自分に与えられた時間を試行錯誤しながら使っていけばよいのです。
自分の選ぶ道の全ては「自己鍛練の場」として、自分が成長出来る機会として素直に受け入れていけばよいと思っている今日この頃です。
今の仕事を始めて一ヶ月たちました。
以前より収入もかつかつで、仕事も初めてのことに神経使いまくりで帰ってきたら疲れて寝てしまう毎日です。
ですが私の仕事具合を心配してくれる先輩がおり、世の中にはそういう方もおられるのかと驚きながら、何とか踏ん張っております。