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夢は夢のまま

教科書もマニュアルもない人生という学校で、共に学び、支え合い、卒業を目指すためのブログ。

生きてることが辛いなら

私が20代の半ばに漫画の専門学校に通っていた時の話だ。

その時の講師が、キャラクターを作る練習として、
「電車に乗っている人のこれまでどうやって生きてきたか想像してみると面白いよね。」
とおっしゃっていた。


朝電車に揺られながらその事を思い出していた。

周りを見渡すとスーツ姿のサラリーマンばかり。
没個性でその人の人生を読み取ることは出来ない。
せいぜいどんな腕時計が好みか分かるぐらいだ。



先週のある日、帰宅時間に人身事故の影響で電車が遅れていた。
圧死するくらいのすし詰め電車で、自分の肩の骨が「こきっ」っとなって驚いた。
満員電車では隣り合う人々を「もはや人ではなくモノ」ぐらいにでも思っていないと精神的に参ってしまう。



ネットでは人身事故の生々しい話が載っていたが、どんな人が運ばれていったかは分からない。

そこに至るまでどんな人生を歩んできて、何がその行為まで至らせたのだろう。



以前『ありふれた奇跡』というドラマがやっていたのを見ていた。
ざっくりとしたあらすじは、電車に飛び込もうとする中年男性を近くにいた男性と女性が止める訳だが
、2人とも自らが死のうとした過去があってーーという話だった。



生きていれば表面に現れない、それぞれの事情があるわけだ。
でもことが複雑で繊細すぎて、他人が触れられない領域であったりする。



私は前の職場にいた時、ホームで電車を待ってたら知らないおじさんに話しかけられたことがあった。

普通は警戒すべきなんだろうが、その時は毎日会社で無視されたり辛く当たられていたせいか自然と話を聞いてしまった。

おじさんは自分の仕事の大変さらしきものを語りつつ、しきりに「俺はどうなってもいいんだよ」と言っていた。



現実の問題が解決するか否かということより、ただ今の現状を分かって欲しいと思う時があると思う。

ただ皆が皆、自分を大切に思ってくれたり、話を聞いてくれる人に恵まれている訳ではない。


今生きるのが辛いと思っている人に、何の事情も知らない私が「生きていて欲しい」と言うことは救いにもならない。
けれど、色々な人の人生を思って、色々な苦しみを抱えて生きている人がいることを想像して欲しいと思う。