夢は夢のまま

教科書もマニュアルもない人生という学校で、共に学び、支え合い、卒業を目指すためのブログ。

人間にしか出来ない仕事

先日出先で、売り物のマッサージチェアを試してみた。(何やってるんだ(笑))

「ピッ(スイッチを入れる音)」
「ウィーン」
「いてててて~!」

思わず椅子の上でくねくねしてしまった。
「私はカチコチなローラーでマッサージはダメだっ!これは人の手でやってもらうのが一番!」と思った。
隣で気持ちよさそうにしてる婦人を見たら、「もしや私だけなのかぁ…。」と思ったりした。



最近、「人間の仕事がロボットに取られる」というような話を聞くようになった気がする。

本当かどうか怪しいところもあるが、今求められている仕事内容が時代の流れと共に変わってきていて、それが求職者の特性と合っていないという気がする。
その流れにすぐに合わせられる人はよいが、そういう人ばかりではないと思う。

求人とか見ると、
①高度な知識や経験が求められる仕事
←そんなもんない!
②短時間で多くの業務をこなす仕事
←私にはムリ!
③仕事内容が単純なものでスキルとして蓄積されない仕事
←この先私大丈夫かしら?
と思ってしまう。


今自分がしてる仕事も多忙すぎて、一息つく間も仕事をしている感じ。この仕事をこなすというミッションだけを考えれば、「これなら機械がやった方が速いよ!」と思う。
でも必要なのはスピードだけでなくて、「素早く」かつ、「全てに対して細やかな配慮が出来る能力」だ。
だから機械だけではなく人間がやるしかない。
機械が出来るところは機械に、人間しか出来ないところは人間に。


人間にしか出来ない仕事って何だろう。

学生時代に初めて「感情労働」という言葉を知った。これは肉体労働でもなく、頭脳労働でもなく、細やかな配慮が求められる仕事、主に今の職種で言うならばサービス業に当てはまる職種だ。
肉体や頭脳で奉仕出来なければ、感情で奉仕するしかないのか!

自分がサービスを受ける側として感じるのは、感情といっても本当の感情ではないなということ。

明らかに似合わない服でも「お似合いですね~。」と言ったり、内心腹立つお客に対してもにこやかに接する。これは従うべきマニュアルが決まっていて、それに従わないとその人を雇う企業の問題になってしまうからだ。
「これが社会というものだから仕方ない仕方ない」
と分かっているし、受け入れてるつもりだけどどこか虚しい。


先日外食したファーストフード店で、隣に立つ先輩に指示を仰ぎながら私のオーダーを打ち込んでる新人らしき青年の従業員がいた。
まだ不慣れな感じではあるが、食べ終えてトレーを返しに行った時に「ありがとうございましたー。」とさわやかに言われた。
働くの、もんのすごく大変だけど頑張って欲しいな。と思ったのである。