生きている間に出来ること
私が毎回散髪に行く美容院では、待っている間に雑誌を何冊か持ってきて下さいます。
いつも持ってきて下さる雑誌は大体女性ファッション誌が多いのですが、今回はいつもと違う若い男性の方が持ってきて下さって、いつもと違うラインナップでした。
「家の中の簡単お掃除」
「40代ママさんが出来るおしゃれコーディネート」
「むむむ……?」
お掃除は……まぁよしとする。
私は……「40代ママ」に見えるのか…。
40代の方を否定する意図は毛頭ございません。
ただ10歳ぐらい上に見られるとは……。
きっと人生に疲れて「生活感」のようなものが漂っていたのかもしれませぬ。
最近、何かと将来について考えることが多くなりました。
勿論「転職活動をしているから」というのもありますが、年齢的なものがあるのかもしれません。
つい先日新聞の一面に、医学的に「高齢者は75歳以上」という記事が載っておりました。
今現在65歳以上が支給年齢の年金が、私がその年の頃には何歳まで引き上がっているのだろうか…と思いました。
「若い時の所得格差は老後に色濃く反映されるのではないか」と考えると、自分の将来が薄暗いものに感じます。
所得の多い方は老後のための貯蓄も出来ますし、手厚い保険にも入れる余裕があります。
今現在低収入で働いている方や、私のように無職の方は、年を取っても生活のためになかなかリタイア出来ず、その都度引き伸ばされるゴールテープに向かって働き続けるしかないのでしょうか。
と、「不安材料」を挙げたらキリがなくなってしまいます。
生きることは辛いことの連続でしかないのです。
私は就職に失敗しすぎて、将来のことを考えるとどうしても薄暗い気持ちになります。
人間失格なので結婚とか出産とか難しいと半ば諦め感情であったり、「こんな時代に生まれる子供は幸せなのか」と疑問に思うこともあります。
この年になって、
「ではこの先何十年という長い年月をどうやって頑張ればいいんだろう」
と気が遠くなりつつあります。
私は一日一日を生き延びるために、「生きている間に実践したいこと」を持っておくようにしております。
遠い未来のことでなくても、「明日○○しよう」でもよいのです。
私は生きている間に日本全国行ったことのない都道府県に旅行したいと思っております。
漫画やイラストを描くのが生き甲斐なので、合間を縫って一つでも多くの作品を残したいです。
私の祖母は80歳を越えて元気にしておりますが、野菜など育てることが好きみたいで、最近は自分が食べれるくらいを作っております。
日々変化するものを見つめてるのは楽しいもので、生き甲斐にもなるのではと思っております。
ペットを飼われる方もそういう理由かもしれないですね。
私は将来生きていて子供がいなかったら、次世代を育成する何らかの活動に力を出すのもアリかと考えたりもします。