夢は夢のまま

教科書もマニュアルもない人生という学校で、共に学び、支え合い、卒業を目指すためのブログ。

ブログは料理のようなもの

「お客さん増えた?」


先日母と話していていきなりこの質問をされて、一瞬「ん?」となった。

仕事は忙しくなってるから、お客さんが増えたといえば増えたのかもしれない。


「何の?」


と聞き返すと、どうやら私のブログの話だった。


「いや、増えてないよ。」



私がブログを始めた頃に母もツイッターを始めていて、母はよくそこで知り合った人の話をしている。
その話の流れで、自分のブログは全く人気がないよという話は何度かしたことがあった。


私がブログを初めてからお客さんは増えていない。

普通に利益をとって運営してるなら、とっくに潰れている個人商店だ。




ブログについて常々「料理」に似ていると思うことがある。


ブログの完成度でいえば、プロ級の腕前の人から、普段料理をしたことがない人が家族のためにやってみよう的なレベルの人がいる。

流行っているお店(ブログ)を見て、普段は食べる専門(ブログを読む専門)の人も、自分も店を構えて作ってみようと試みる(ブログを書いてみる)。



実際にお店を始めてみると、上手くいく人ばかりではないと分かる。
脱サラしたくて勢いで起業してみたものの、お客さんも増えないし、売上も芳しくない。


現実に失望してひっそりとお店をたたむ(ブログをやめる)人もいるだろう。

ネットには「始めてみるとこんないいことがあるよ」という情報はあっても、「上手くいかない場合もある」という情報は少ない。

料理を全く作ったことがなく、手探りで完成させたような料理(ブログ)は知名度もなければ、食してくれる人もいない。
知り合いがいれば振る舞う程度だ。



どうすればより多くの人に食べてもらえる料理になるか。

それには、
・多くの人が目につくところに店を構える
➡ブログを更新する回数を増やしたり、人がよく読みそうな時間に記事をあげる

・ビラ配りや営業回りをする
➡同じようにブログを書いている人や知り合いに挨拶に行き、ブログを知ってもらう

・有名店や有名ガイドなどに紹介してもらう
➡アクセス数の多いブロガーの人に話題にしてもらったり、ツイッターなどで拡散してもらったり、有名サイトでブログの記事を取り上げてもらう



ざっとあげるとこんな感じだろうか。

正直どれもしたことがない。
なぜかと聞かれれば、自分から売り込むのが得意でないというのもあるけど、どうしても全てが「仕事の延長」に思えるからだろう。



自分のブログを読んでいる方には、その方の時間を使わせてしまっているので、腕前を上げて少しでも「参考になった」とか「面白かった」と思ってもらえるの記事が書けるのが一番である。

ただどうしてもアクセス数とか読者数を意識して記事を書いていると、プレッシャーがかかり思ったような記事が書けなくて、書いているのか書かされているのか分からなくなる。

当ブログは「今必要とされてないブログ」になってしまっているけど、そういうプレッシャーが少ないのは気楽といえばそうかもしれない。




自宅の近くに家族経営的なラーメン屋がある。

私はそこの「洗礼されてない昔ながらのラーメン屋」っていう雰囲気が何となく気に入っていて、
チンゲン菜だらけの担々麺が好きだったのだが、
母が、「あの店はチンゲン菜ばっか入れて~。」と気に入ってなかったらしく、あんまり行かなくなってしまった。


こういう洗礼されてない感じの店は真っ先になくなっていくなと思う。

ブログも「素人感」がある整ってないような人のブログは検索にも引っ掛からず、誰にも読んでもらえず消えていくのだろうと思う。



ブログをやってみて感じたのは、ネットの世界が広いようで意外と狭いということだ。

検索結果はアクセスが多いものをあげるから、どうしても多数の意見に偏る気もするし、検索にかからない情報を知るのも一手間かかる。



私は出先で食事する時、お店選びは冒険だとおもっている。
どうしても人は行列が出来る店が気になるし、おいしいと思うだろう。

確かにそういう情報に引っ張られる時もあるけど、「自分が何を欲しているか」に忠実に、食べたいものを食べ、作りたい料理を作ればよいと思う。



このブログは、食べてくれた(読んでくれた方)が食あたりを起こしそうな微妙な料理(記事)が多いが(笑)、お店を探している時に偶然見つけて、「おいしかった」と思ってもらえれば万々歳である。


正直ブログを続けるか悩んでいる状態である。
たまにふらっと店に来て、「あの潰れそうな店、まだやってるわ~。」と思っていただければと思う。