私の知らない私
先週、いつもの美容室に髪を切りに行きました。
少しずつ髪を伸ばしているので、長さはあまり切らず形を整えてもらう程度にしました。
いつも同じ方(店長さん)に切ってもらっているのですが、ふと彼を見て、
「落ち着いたな~」
と感じるようになりました。
初めて会った時は「チャラいあんちゃん」風だったもんで。(⬅しつれー)
何だかんだいって今の美容室に行きだしたのが、私が中学生の頃なので15年以上は付き合いがあるのですね。
気がつけば家族の次に付き合いの長い方になってしまいました……。
その間に色んな出来事があったなと。
色んな店員さんが入ったり辞めたり、彼が結婚してお子さんがいると私の母経由で聞いたり(⬅同じところに行っとるのです。)と。
歴史を感じると共に、「お互い年を取ったな~」と年寄りじみた感想を抱いてしまいました。
今回は毛先を巻いてくれて、今までやったことのない感じに仕上がりました。
基本私は「あ~して、こ~して」と言うのが苦手なので、いつも大体の長さを伝えて、後は丸投げです。
私は今まで美容室に行ったらある程度の短さに切ってしまっていたのですが、ホントはロングヘアーの方が好きで、こういうウェーブヘアーもやってみたかったので嬉しかったです。
まるで「新しい自分」を発見したような。
髪型が完成したら店長さんから、
「後ろ写真撮っていい?」
と聞かれ、
内心「えっ?(@_@)」となりました。
「こんな髪型もできますよ~」資料にでも使うのでしょうか。
正面じゃなきゃ顔写んないからいいか、と応じました。
レフ板?やらデカいカメラを持ってきてビビりましたが、こういう機会なんて滅多にないのでそれもありかなと思いました。
以前東京の表参道付近を歩いていたら、
「カットモデルやらないかい?へい!」
(←実際そんなノリではなかったけど)
と言われたことがあって、そん時は怖くて「すみません」と逃げてしまったのですが、逃避せず、頭皮ぐらい貸してもよかったなと今では思ったりはします。
少し前に『仮面ひきこもり』という本を読みましたが、自分が思っている自分と、相手が見ている自分がかけ離れてるとツラいなと考えたりしました。
私自身学生の頃は特に、相手に嫌われないように、とか周りのことを気にして自分を合わようとして、窒息しそうな毎日でした。
年取った今でもそういう傾向があるかと思います。
そうしてがっちがちに自分を縛っていると、「自分が出来たかもしれない何らかの可能性」を自ら潰しているのかもしれないとふと思うのです。
行き詰まっている時に、ふと自分が隠している、もしくは気づいていない自分の姿を他人にふと発見されるようなことがあります。
ブログやツイッターなどをされている方は、自分が発信した情報に対して意外な反応をもらって、新たな自分を発見するような経験をされた方もおられるかもしれません。
今回髪を切ってもらって、付き合いの長い店長さんが意外と「職人気質」だなと初めて気づきました。
自分の思い描く完成像があって、その作業をしている時は誰にも手を加えて欲しくないーーみたいな。
同じ人をずっと見ていると、色々変化していくのが悲しかったり面白かったりします。
それが生きているということなんだろうと思ったり。
生きることに悩んでいる方には、自分がどういうヤツなのか模索して、自分の可能性を試して欲しいと思いますし、私自身も「私の知らない私」をひたすら探りたいと思います。